はじめに
指定校推薦の枠には限りがあり、行きたい大学の指定校推薦枠が友達と被ってしまう場合もあります。
そのような時に、「友達との仲を壊したくない」と思う人も少なくないでしょう。
大学が人気校になるほど、それだけ他の人達も狙ってきます。
今回は、友達と狙う指定校推薦枠が同じだった場合、「何が選考基準になるのか」や「友人関係を壊さない方法」について述べていきたいと思います。
友達と指定校推薦枠が被ったら?
指定校推薦の校内選考は、基本的に”評定平均”で選ばれます。
ですので、友達と同じ指定校推薦枠の奪い合いになった場合は、評定平均の高い人が選考されます。
しかし、学校によっては、校内選考前に募集状況を教えてくれる場合もあります。
本来ならば、学校が”誰が自己推薦しているのか”を教えることはできませんが、一部例外を除いて、教えてもらうことができます。
その例外とは、”友人関係が悪化する可能性があると判断された場合”です。
少し話がややこしいので、実例を挙げます。
私の高校では、ある大学の指定校推薦を一年生の頃から目指すAさんがいました。
Aさんは、自分の高校に志望大学の指定校推薦枠が毎年来ていることから、一年生の定期試験から高得点をとり、評定や授業態度を3年間維持してきました。
一方、Aさんの友達のBさんは某国立大学を目指し、3年間一生懸命勉強をしていました。
担任の先生は、2人の頑張りを1年生の頃から見ており、2人の生徒の合格を望んでいました。
ある日、指定校推薦の一覧が教室の壁に貼られました。
すると、国立大学の進学を目指していたBさんは、自分の評定平均が某私立大学の基準を満たしていることから、指定校推薦で大学に行くことを意識し始めました。
また、その私立大学はAさんが目指していた大学・学部であり、枠は1つしかありませんでした。
ちなみに、ここまでのAさんとBさんの評定平均は、それぞれ4.5、4.7であり、模試結果はBさんの方が良いという状況でした。
部活動に関しては、2人とも運動部に所属し、大会などの好成績はありませんでした。
この噂を聞いたAさんは、Bさんのことを良く思わず、また、Bさんは「大学受験は自分が行きたいところに行くべき」という考えを持っており、2人の仲が崩れかけていました。
そんな話を聞いた先生は、Bさんに「国立大学を目指さないか」と勧めましたが、Bさんの意思は固く、このままでは2人のどちらかしか希望の大学へ行くことができないという状況になってしまいました。
ここまでの内容を理解できましたか?
おそらくこのような事例に当てはまる人もいるのではないでしょうか?
話の結末としては、担任の先生が両者と相談しながら、評定平均の低いAさんが他の指定校推薦枠を狙うことになり、最後は2人とも納得し、大学に進学しました。
しかし、この事例はうまくいった場合であり、必ずしもハッピーエンドになるとは限りません。
そもそも、校内選考前に先生が生徒に相談するという事自体が稀ですし、基本的には校内選考でどちらかが落とされるという事になります。
ここで、今回の事例について管理人の考えを述べておきます。
私は”受験は団体戦”と共に、”受験は個人戦”という考えを持っています。
というのも、受験は”周りの友達と一緒に乗り越える”と共に、”どれだけ自分と戦えるか”にもかかっています。
つまり、”受験は団体戦かつ個人戦”であるのです。
今回の場合、確かにAさんは可哀そうですが、受験では十分あり得ることと考えるべきです。
一般受験を受けても、滑り止め受験のせいで補欠合格になることがありますよね。
それと同じです。
また、悔しいかもしれませんが、そのことでBさんとの仲を悪くしてしまうのは非常にもったいないことです。
第2志望の指定校推薦と一般受験はどちらを選ぶべきか?
上記の例では、第2志望の指定校推薦枠を利用しています。
しかし、第2志望の指定校推薦枠があるかはわかりませんし、他の人が自己推薦しているかもしれません。
第2志望の指定校推薦枠がなければ、一般受験に切り替えることでしょう。
では、第2志望の指定校推薦枠があった場合、どちらの方法で大学に入学するのが良いのでしょうか?
管理人の考えは、第1志望と第2志望の大学偏差値がそこまで異ならず、自分の模試結果より上の大学ならば、第2志望の指定校推薦でも良いと思います。
もちろん、大学は偏差値が高ければ良いというわけではありませんが、偏差値の差がかなりあると、第2志望の大学入学後に多少の後悔が残るかもしれません。
「第1志望はあんなに有名なのに・・・」
「自分だって行けたはずなのに・・・」
などなどです。
また、自分が一般受験で入れるレベルであれば、一般受験することをおすすめします。
せっかく指定校推薦を使うのであれば、自分の偏差値よりも少し上の大学を狙うのが良いと思います。
ですので、第2志望の大学が自分のレベルよりも少し高いのであれば、第2志望の指定校推薦を利用することをおすすめします。
今回の場合は、第1志望の学部・学科が第2志望の学部・学科と同じことが前提です。もしも、学部が異なるという場合は、「本当にその学部で学びたいことがあるのか」を真剣に考えましょう。適当に学部・学科を選択してしまうと、入学後に後悔する可能性があります。
まとめ
目指す指定校推薦が友人と被ってしまった際にどうすれば良いのかが、少しでもお分かりいただけましたか?
受験は全ての人が合格するわけではありません。
指定校推薦の枠が友人と被ってしまうことだって現実に起きます。
そんな時は、自分だけで悩まずに先生を頼りましょう。
また、受験に”妥協”は必要ありません。
第1志望を第2志望の大学に変更することは、妥協ではなく、自分がより良い大学へ行くための選択です。
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