はじめに
高校生の頃は”通知表”というものがあり、学期末に親に見せるのが普通ですが、大学生でも自分の成績が親に見られてしまうのでしょうか?
また、「指定校推薦で入学すると母校に成績が送られる」という話を聞いたことがありませんか?
今回は、大学入学後の成績が高校や親に送られるのかについて述べていきたいと思います!
高校に成績が送られるのか?
大学によって異なりますが、基本的に送られます。
年に一度、大学は高校に対して指定校推薦で入学した生徒の成績表を送ります。
この成績表というのは、”1年間のすべての科目の成績”であり、総合GPAも一緒に送られます。
また、学科順位などが送られることがあるそうです。
さらに、警察沙汰や剽窃行為などの処罰に関しては、まとめて送られるというよりも、起きたときに連絡がいくと考えるのが妥当です。
なぜ成績を送るのか?
指定校推薦は大学と高校の信頼関係で成り立っています。
校内選考で選ばれた生徒が処罰の対象となったり、成績不振になってしまうのは、高校側にも責任があります。
高校側が生徒を選考しているのですから当然ですね。
そのような生徒が入学するのは、大学にとっても都合よくありません。
また、成績不振の生徒は授業についていけていないということになります。
授業についていけないと留年になってしまうことが多いです。
ほとんどの大学には、留年できる年数が決まっており、私の大学を調べてみたところ、最高でも8年で卒業しなければいけないことがわかりました。
そのような対策を大学がとるのは、何年も留年している生徒を大学においておくわけにはいかないからです。
留年する人が増えていけば、新しく入学する生徒の数を減らさなければいけません。
そのような事態が起きないようにするためにも、大学は高校に成績を送り、指定校推薦入学者の注意を維持しようとしているのです。
高校側から連絡がくる?
大学はあくまでも指定校推薦入学者の母校に成績を送ります。
ですので、直接生徒に報告はいきません。
しかし、中には高校側から連絡がくるといった場合もあります。
例えば、あなたが留年の危機にあるとします。
そのような時、大学はその生徒の母校に連絡します。
その後、高校はあなたに何らかの方法で連絡を取るでしょう。
もちろん、高校側からの連絡がない場合もありますが、基本的にはあります。
つまり、大学は高校を介して生徒に成績に関する注意喚起をしていると言えます。
なぜ高校側は連絡するのか?
高校というのは学校であり、生徒に勉学を教えるための場所です。
その一方で、良い人材を入学させ、学校の評判をよくしなければいけません。
つまり、”学校も一種の営業”なのです。
高校に入学する人およびその保護者は、その高校の進路や成績などを最初に意識します。
その際に、一つでもよい合格実績があれば、評判がよくなるのです。
ですので、指定校推薦枠が一つでも減るのは、高校にとってかなりの痛手です。
指定校推薦で入学した生徒が成績不振でいると、指定校推薦枠が減らされてしまいます。
そのような事態を防ぐために、高校は生徒に連絡をするのです。
親にも成績が送られる?
これは大学によって異なりますが、1年に1度、大学側から実家に成績表が届く場合があります。
この際に送られる成績は1年間の総合GPAです。
実際に私の大学では、実家に成績が送られていました。
では、なぜ親に成績が送られるのでしょうか?
それは、学費を出してもらっている分、親には子供の成績を監視する権利があるからです。
留年の危機にあるならば、成績表を見ればわかりますし、それらの忠告をするのは教授ではなく、親がほとんどです。
大学は、高校のように先生から助けの手を差し伸べてもらうのではなく、自分から行動しなければ助けてもらえません。
ですので、その行動を促すためにも実家に成績表を送っているのです。
ちなみに、成績表が親に送られるのは指定校推薦の生徒だけでなく、全生徒が対象です。
まとめ
指定校推薦で大学に入学すると、卒業まで母校の監視下にあることは忘れないでください。
監視下と言われると少し怖いですが、基本的に問題行動や成績不振にならなければ大丈夫です。
私も母校に成績が送られることが怖く、なるべく高い成績をとる努力をしています。
母校のことを気にしすぎるのは良くありませんが、指定校推薦で入学したからにはなるべく高い成績をとるように心がけましょう!