目次
はじめに
推薦入試だから面接だけうまくいけばいいかというとそうではありません。
指定校推薦には、合格後にも”入学前導入課題(事前課題)”というものがあり、提出が義務付けられている場合もあります。
今回は、「指定校推薦の合格率」から「落ちる要因」を詳しく見ていきましょう!
指定校推薦は落ちるのか?
一般的に、指定校推薦は99.9%落ちません。
というのは、指定校推薦は大学側と高校側の信頼関係によって成り立ち、高校側はその大学に適した生徒を選考します。
大学側は、その選抜を信頼していますので、落ちることはほとんどありません。
実際、私は指定校推薦で落ちた人を1人も知りません。
しかし、いくら大学側と高校側に固い信頼関係があったとしても、指定校推薦で不合格になることはあります。
その理由として、2つの場合をあげたいと思います。
場合1 試験または面接時に、不適切な格好で受験する
試験または面接時に、不適切な格好とはどんなものか・・・
たいていの人は理解していると思います。
しかし、極稀に「面接なんて余裕だ」とピアスをあけて行ったり、髪の毛を奇抜な色に染めたりといった格好で試験を受ける人も中にはいます。
もしあなたが面接官だったとして、そのような格好で面接にきた生徒を見て、自分の大学に入学させたいと思いますか?
思いませんよね!
当然、一般的な大学も同じです。
しっかりとした格好でなければいけないと誰でもわかるはずなのに、それすら守れない人に自分の大学に入ってほしいとは思いませんよね。
大学は、勉学をする場です。(もちろん、勉学だけを学ぶところではありません)
ですので、合格したいのならば、少なくとも試験の時は適切な格好をするべきだと言えるでしょう。
場合2 試験または面接を受けなかったとき
何らかの理由で、試験または面接を受けられなかったときは、おそらく大学側が別の試験(面接)日を設定してくれます。
しかし、個人的な(めんどくさいなどの)理由で、試験や面接を受けなかった場合は、指定校推薦であっても落ちることがあります。
大学が試験や面接を設定しているのは、高校側が選抜した生徒を確認するためです。
その確認ができなければ、大学側はやむなく不合格にするしかなくなってしまいます。
また、理由もなく試験を放棄してしまうのは、無責任な行動と捉えられ、母校の指定校推薦枠にも影響します。
ですので、大学側と高校側の信頼関係を崩さないためにも、試験は必ず受けるようにしましょう!
入学前の課題をやらないと合格取り消しは本当か?
単刀直入に述べると、一度決まった合格は取り消しにはなりません。
だからと言って、事前課題をやらなくてもいいと言っているのではありません。
大学が出す事前課題は、入学してくる生徒が最低限、解けるようにしてほしいという問題です。
文系ならばレポートの提出、理系ならば問題集を解くという課題が結構な量で課されると思います。
提出期限もあり、なかなか大変だとは思いますが、大学に入る前に必要な勉強だと思い、まじめに取り組むことをおすすめします。
事前課題の解答は送られてくるのか?
多くの場合、送られてきません!
先ほども述べたように、文系と理系では事前課題の内容が異なります。
基本的に文系は、本を読んだ後に読書感想文を書くスタイルが多いです。
他にも、時事問題に関するレポートや問題集が送られてくることもあるようです。
理系は、問題集の場合がほとんどですが、文系のようにレポートが課される場合もあります。
また、これらは文系・理系という大きなくくりの中の話なので、必ずしもこれらの課題が出されるわけではありません。
例えば、医学部などでは、ほとんどの学生が受験時に使用しない生物の勉強を推奨されたりします。
また、文系に課される感想文などはそもそも解答などありません。
それに対して、理系に課される問題集は解答はありますが、送られて来ないことが普通です。
大学側はあくまでも自力で解くように促しているといえます。
理系の場合、問題集が配布されることが多いですが、中には大学独自の問題集が送られてくることもあります。そのような場合、解答は存在するわけがなく、自力で解くしか方法はありません。ですので、最初から解答はないものとして取り組むのが良いでしょう!
どうしても課題が解けない時の対処方法
指定校推薦における事前課題は、決して簡単なものだけではありません。
問題の多くはその大学のレベルに合った問題になり、受験勉強をしっかりしてこなかった人にとってはかなり苦痛となるでしょう。
また、その中には自分ひとりでは解けない問題が何個もあるという場合もあります。
実際に、私も解けない問題がいくつかあり、すごく焦ってしまったことを覚えています。
そんな時に、
「私って大学に入ってからついていけなくなるんじゃないか・・・」
「大学行きたくなくなってきた・・・」
「こんな問題が解けなかったら恥ずかしいんだろうな・・・」
という気持ちになってしまう人もいますよね。
でも、安心してください!
事前課題が全て解けなくても大学の講義にはついて行けます。
もちろん、本人が努力しなければいけませんが、置いてきぼりになることはありません。
また、今回はどうしても課題が解けない場合の対処方法を2通りご紹介するので、参考にしてください!
その1 担当教科の先生を頼る
受験勉強をしていて、わからない問題に直面してしまったらどうしますか?
そうです!その内容に特化した人に教えを乞うのです。
「指定校推薦の課題なんて、相手にしてくれるのかな?」
「馬鹿にされたらどうしよう・・・」
などとネガティブになってしまう人も多いでしょう。
しかし、誰にも聞かずに自分ひとりで悩んでいてよいことは一つもありません。
馬鹿にされてもいいじゃないですか!
実際に、私もある教科の質問をしたところかなり馬鹿にされてしまいました。
しかし、そのようなことを言う先生は放っておき、ほかの先生を頼ることもできます。
例えば、国語は国語の先生だけが特化しているわけでもないですし、物理だったら数学の先生もある程度答えられます。
つまり、止まって悩むよりも”恥をかいてもいいから行動しよう”ということを皆さんには覚えておいてもらいたいです。
その2 解答を入手する
問題集以外の事前課題は解答がないという場合がほとんどですが、事前課題が市販教材ならば解答は必ず存在します。
例えば、読書感想文では自分で本を読み、感想文を指定の文字数以上書く必要がありますが、問題集の場合は自分で解いて、わからないところは解答を参考にしながら解くことができます。
ここで注意してほしいこととして、絶対に答えを写すのはやめてください!
指定校推薦で答えを丸写しにして合格取り消しになった事例は聞いたことがありませんが、落ちてもしょうがないと言わざるを得ません。
せっかく大学側が問題集を配り、勉強を促しているのに、それを入学前から無視するという行為は、大学に対して”やる気のなさ”を露呈することになります。
また、大学に入学すると”剽窃”などはかなり厳しくなります。
剽窃とは?
”剽窃”とは、自分以外の人が書いた文章などを写すことです。ちなみに”引用”とは、自分の文書をより明確なものにするために、他者の文章で補完し、文章が利用されていることを明記する方法です。
解答を写すという行為を大学入学前からしていると、大学入学後にそのような癖がついてしまう可能性もあります。
ですので、写すことだけはしないようにしましょう!
あくまでも自分の解答を確認する、わからないところだけを確認する程度にしましょう。
解答の入手方法
解答の入手方法は、2つあります。
その1 担当教科の先生に相談する
その2 本屋や通販で購入する
学校には生徒が考えているよりも多くの教材があります。
その中には、授業では使用していない参考書も多くあります。
それらの参考書は学校によって異なりますが、貸し出しを許可してくれますので、担当教科の先生に事情を説明し、借りることも一つの方法です。
また、大学から指定される問題集は本屋の参考書売り場には売られていないことが多く、学校で購入するしかないという場合もあります。
ですので、まずは担当教科の先生を頼ることをおすすめします。
仮に、貸すことができないと言われたら、本屋などで在庫があるかを調べましょう。
先ほども述べた通り、おそらく本屋には置かれていないでしょう。
そんな時は、メルカリなどのフリマサイトを利用することをおすすめします。
フリマサイトには中古の参考書が数多くあり、比較的安価に入手できます。
また、解答だけが売られていたり、問題集だけというように、必要なものだけが個別で売られていることもあるので、非常に便利です。
私の大学にも、この方法を使って問題集の確認をしたという人はかなりいました。
しかし、この方法にも注意してほしいことがあります。
それは、メルカリなどは必ずしも在庫があるわけではないという事です。
12月になるとほとんどの指定校推薦で合否がわかります。
その際、考えることは皆同じで、解答を入手しようとします。
その結果、すぐに売り切れ状態になってしまい、結局購入できなかったという事になります。
ですので、購入する場合はなるべく早くに調べておくことをおすすめします。
まとめ
指定校推薦合格後を少しでも想像できましたか?
大学入学前に復習できるチャンスは、おそらく事前課題が最後でしょう。
大学に入ってから高校の参考書を開きながら勉強するのは、かなり非効率であり、苦痛です。
良いスタートダッシュができるように、少しずつ計画的にやることをおすすめします!