はじめに
2021年度から「センター試験」に代わって、「大学入学共通テスト」が導入されることになりました。
センター試験が長年、大学への入り口とされてきたことを踏まえると、今回の入試制度の変更は”入試改革”と言っても過言ではありません。
今回は、「大学入学共通テストとは何か」から「指定校推薦への影響」に関して述べていきたいと思います!
大学入学共通テストとは?
”大学入学共通テスト”とは、これまでのセンター試験に代わる大学入試制度です。
大学入学共通テストとセンター試験の相違点としては、”試験で求められる能力の方向性”が異なります。
センター試験では、主に”高校教育の学習達成度”を確認するための試験であったのに対し、大学入学共通テストでは、基礎的な理解度確認と共に”それらの知識を使った思考力・判断力・表現力”を確認するための試験となっています。
具体的には、マーク試験に加えて、記述試験(国語・数学)の導入があります。
マーク試験では、たまたま正解することがありますが、記述試験では知識の理解が不十分であると説くことがかなり難しくなります。
そのため、受験生の求められる理解度がより深いものになったことがわかります。
これからの指定校推薦は?
そもそも大学入学共通テストが導入されることで、指定校推薦に影響があるのでしょうか?
その答えは、「少しある」です。
それは、大学によっては、大学入学共通テストの導入とともにテスト結果を提出させる場合があるからです。
例えば、早稲田大学では2021年度の指定校推薦生合格者に大学入学共通テストにおける国・数・英の基本3科目の結果を提出させることを公式発表しています。
詳しくは以下の早稲田大学公式サイトをご覧ください。
2021年度指定校推薦入試による「大学入学共通テスト」の受験必須化について
実際のところ、指定校推薦合否発表の後に大学入学共通テストを受験し、提出するので、直接合否に関わるわけではありません。
しかし、指定校推薦枠は当大学に進学した人の成績にかかっています。
そのため、指定校推薦合格者の内、大学入学共通テストの点数が著しく低く、大学入学後の成績も低いという分析が行われた際に、その高校の指定校推薦枠がなくなってしまうことが考えられます。
今までの指定校推薦では、センター試験のことをあまり意識する必要がありませんでしたが、このような入試形態になると、大学入学共通テストで一定の点数以上は取っておきたいところです。
まとめ
大学入学共通テストは2021年度からの導入であるため、その年のテスト結果が悪かったからといって必ずしも指定校推薦枠がなくなるというわけではないと考えられます。
しかし、大学側は指定校推薦でなるべく優秀な人材を確保したいので、入学前(テスト結果)と大学入学後の成績に正の相関関係があれば、徐々に枠を減らすことは明確です。
また、国・数・英はどの学科に進んでも非常に重要な科目であり、だからこそ大学側としても勉強してほしい科目であるのです。
私は高校時代、国語に苦手意識を持っており、センター試験も高得点は取れませんでした。
しかし、大学に行くとレポートを書いたり、他人の文章を読んだりすることが多く、国語力が不可欠であることを実感します。
ですので、母校の指定校推薦枠のためとともに、自分の大学生活をより良いものにするために提出が必要な科目を徹底的に学習することをおすすめします。