はじめに
指定校推薦では、自分のレベルよりも高い大学に行けるメリットがあります。
実際、指定校推薦生のほとんどは自分の偏差値よりも高い大学に進学します。
そんな指定校推薦では、毎年の合格者数が公開される場合があり、合格率の再確認をすることができます。
今回は、私立の中でも上位ランクである早稲田・慶応・上智に絞り、各大学の合格者数を見ていきましょう!
早稲田大学
早稲田大学には文系・理系ともに多くの種類の学部が存在します。
残念ながら他大学のように医学部はありませんが、各学部とも進学後の就職率はとても良く、早稲田大学を目指している学生さんも多いと思います。
その有名大学の一つである早稲田大学にも指定校推薦が存在し、毎年多くの学生がこの方法で入学しています。
以下に示す表は2018年度の各学部における早稲田大学指定校推薦合格者数です。
学部 | 募集人数 | 合格者数 | ||
男子 | 女子 | 合計 | ||
政治経済学部 | 約90名 | 39 | 43 | 82 |
法学部 | 155名 | 56 | 102 | 158 |
文化構想学部 | 約225名 | 48 | 171 | 219 |
文学部 | 約130名 | 32 | 84 | 116 |
商学部 | 約200名 | 118 | 102 | 220 |
基幹理工学部 | 約135名 | 98 | 69 | 167 |
創造理工学部 | 約130名 | 106 | 56 | 162 |
先進理工学部 | 約130名 | 60 | 59 | 119 |
人間科学部 | 約130名 | 47 | 107 | 154 |
国際教養学部 | 若干名 | 3 | 25 | 28 |
参照元:総合選抜型の入学試験「日本語による学位取得プログラム」への入学試験 早稲田大学
各学部とも100名程度の枠があり、多い学部では200名の募集があります。
この人数が多いか少ないか皆さんの捉え方次第ですが、個人的にはどちらにもとれると考えています。
募集人数だけを見たときは多いと思いがちですが、これが全国の高校で分配される人数と考えれば、一つの高校に割り振られる募集人数は数人程度になります。
あなたがもし2つの高校を掛け持ちで通っているのなら話は別ですが、通常そのようなことはあり得ません。
つまり、募集人数はどの視点から見るかで多いか少ないかが変わるということになります。
また、表における指定校推薦の募集人数と合格者数に注目してください。
ほとんどの学部で募集人数よりも多くの合格者数が出ています。
これは、指定校推薦で受験した人のほぼ全員が合格しているということを示しています。
慶応義塾大学
慶応義塾大学は早稲田大学と並んで有名な私立大学です。
偏差値的にもかなり高く、並大抵の努力で行ける大学ではありません。
実際に、一般受験で入学した学生の多くは慶應義塾大学を目指していたよりも、本望の国立大学の滑り止めなどで合格している人のほうが多いです。
そのような有名大学に進学したいと思うのは当然のことであり、その方法の一つに指定校推薦が存在します。
以下に示す表は2018年度の各学部における慶応義塾大学指定校推薦合格者数です。
学部 | 募集人数 | 合格者数 | |||
男子 | 女子 | 合計 | |||
法学部 | 法律学科 | 160名 | 32 | 57 | 89 |
政治学科 | 26 | 63 | 89 | ||
商学部 | 200名 | 85 | 158 | 243 | |
理工学部 | 195名 | 105 | 102 | 207 | |
薬学部薬学科 | 30名 | 2 | 19 | 21 |
参照元:慶応義塾大学 学部入学案内
慶応義塾大学には医学部が存在しますが、この表から考えると医学部の指定校推薦はないようです。
慶応義塾大学も早稲田大学と同じように募集人数よりも合格者数が多いという結果になっています。
募集人数は各学部とも150名を超えおり(薬学部薬学科を除く)、男子と女子の比率を見てみると、文系および薬学部では女子の割合が高く、理工学部はおおよそ1:1であるとわかります。
薬学部薬学科は男子が2人、女子が19人というとてもアンバランスな男女比になっていますが、入学後の男女比は一般受験やその他の試験を含めるとことにより変動しますので、一概に男女比を判断することはできません。
上智大学
上智大学は文系大学としてのイメージが強いですが、理系の学部も存在します。
また、上智大学は早慶上智と呼ばれるように、有名私立大学の一つです。
有名大学ということはそれだけライバルが多いので、当然偏差値は高くなります。
早稲田大学や慶応義塾大学と比べるとランクは少し下がりますが、”語学に関しては非常に力を入れた大学”でもあります!
そんな上智大学に入学できる手段は一般受験だけでなく、当然指定校推薦も存在します。
以下に示す表は2018年度の各学部における上智大学指定校推薦合格者数です。
学部 | 募集人数 | 合格者数 | |||
男子 | 女子 | 合計 | |||
神学部 | 神学科 | 6名 | 0 | 3 | 6 |
文学部 | 哲学科 | 6名 | 1 | 2 | 3 |
史学科 | 7名 | 2 | 8 | 10 | |
国文学科 | 5名 | 0 | 9 | 9 | |
英文学科 | 13名 | 3 | 10 | 13 | |
ドイツ文学科 | 5名 | 1 | 6 | 7 | |
フランス文学科 | 5名 | 1 | 5 | 6 | |
新聞学科 | 7名 | 0 | 6 | 6 | |
総合人間科学部 | 教育学部 | 3名 | 0 | 3 | 3 |
心理学科 | 3名 | 0 | 3 | 3 | |
社会学科 | 3名 | 0 | 4 | 4 | |
社会福祉学科 | 5名 | 0 | 5 | 5 | |
看護学科 | 10名 | 0 | 7 | 7 | |
法学部 | 法律学科 | 17名 | 8 | 8 | 16 |
国際関係法学科 | 8名 | 0 | 7 | 7 | |
地球環境法学科 | 7名 | 5 | 4 | 9 | |
経済学部 | 経済学科 | 11名 | 7 | 7 | 14 |
経営学科 | 8名 | 2 | 10 | 12 | |
外国語学部 | 英語学科 | 10名 | 2 | 13 | 15 |
ドイツ語学科 | 3名 | 0 | 6 | 6 | |
フランス語学科 | 14名 | 0 | 5 | 5 | |
イスパニア語学科 | 10名 | 0 | 3 | 3 | |
ロシア語学科 | 14名 | 1 | 7 | 8 | |
ポルトガル語学科 | 10名 | 1 | 6 | 7 | |
総合グローバル学部 | 総合グローバル学科 | 20名 | 7 | 12 | 19 |
理工学部 | 物質生命理工学科 | 42名 | 22 | 21 | 43 |
機能創造理工学科 | 47名 | 35 | 13 | 48 | |
情報理工学科 | 45名 | 27 | 20 | 47 | |
国際教養学部 | 国際教養学科 | 4名 | 1 | 2 | 3 |
参照元:大学受験 パスナビ
早稲田大学や慶應義塾大学の募集人数と合格者数の関係と同じように、上智大学の指定校推薦合格者数は募集人数よりも多くなっていることがわかります。
また、男女比で見るとほとんどの学部で女子の比率が高くなっており、一部の学部では指定校推薦を受けた人のうち全員が女子ということもあります。
しかし、慶應義塾大学と同じように、これはあくまでも指定校推薦の合格者数だけですので、実際の男女比は変動します。
まとめ
各大学の合格率・合格者数の目安がお分かりいただけたでしょうか?
偏差値が高いということは、それだけ皆が行きたいと思う大学です。
そのような大学を目指すことは当然ライバルも多くなり、合格に必要な努力も膨大になります。
ですが、一歩一歩全力で踏みしめれば、必ず道は開けてきます!
指定校推薦も今までの努力があってこその受験方式であり、これからの頑張りも入学後のスタートダッシュに良い影響を与えます。
また、指定校推薦の枠は各高校によって違いがあるので、しっかりと下調べをしてから考えるようにしましょう!