はじめに
受験勉強をしていると、ついつい夜中まで勉強してしまい、睡眠時間が確保できないという経験が誰しもあると思います。
特に定期試験前や模試前などは、一夜漬けで覚えようと徹夜をする人も少なくないでしょう。
しかし、睡眠をとらなければ、次の日に眠気が残ってしまったり、集中力が続かないことがあります。
今回は、「一般的な睡眠時間」から「受験生が取るべき睡眠時間」について述べていきたいと思います!
一般的な睡眠時間
一般的に良い睡眠時間は、7~8時間とされています。
これはアメリカの睡眠と寿命の関係性を調べる研究で明らかになりました。
しかし、最適な睡眠時間は性別、体格、年齢などで違いがあるので、一概にこの時間と決めることはできないようです。
また、睡眠時間は長ければ良いというわけではなく、長すぎはかえって死亡率を高める傾向にあるようです。
つまり、睡眠時間はその人にあった時間で取る必要があると言えます。
受験生の睡眠時間
受験生は、朝も昼も夜も勉強尽くしと考える人が多いでしょう。
その中で、睡眠時間をしっかりと確保することは、難しいことだと思います。
受験生は何かと敏感になっているので、少しでも多く勉強しようという気持ちが先走ってしまうのはわかります。
しかし、睡眠をとることによって記憶が整理され、勉強したことを脳にインプットすることができるので、睡眠時間を確保することは非常に重要なことです。
上記で、一般的な睡眠時間は7~8時間と述べました。
受験生もこの睡眠時間を確保してほしいところですが、現実的には難しい人もいるでしょう。
ですので、あくまでもこれを目安とする自分の睡眠時間を見つけ、できる限りこの睡眠時間に近づけるようにするといいと思います。
また、この睡眠時間は、レム睡眠(脳が寝ている状態)とノンレム睡眠(脳が起きているときと同じ状態)の組み合わせを考慮して得られた時間です。
つまり、ただ単に睡眠時間を決めるやり方では、かえって眠くなってしまう場合があります。
その際は、自分の睡眠サイクルがどのようになっているのかを短期間のデータとしてみるのが効果的です。
4時間睡眠でもいいのか?
世の中には、”ショートスリーパー”と呼ばれる睡眠時間が少なくても日頃の生活に支障ない人がいます。
彼らは基本的に短時間の睡眠をとるだけで、一般の人と同じ睡眠を得ることができます。
ショートスリーパーという言葉が世に知られるようになってから、「自分もショートスリーパーなのではないか?」と考える人が増えてきました。
しかし、少ない睡眠時間をとっているからと言って、自分がショートスリーパーと思い込むのは間違いです。
また、ショートスリーバーの睡眠時間は短いですが、生活の所々で”短時間の仮眠”を取っていることが多く、合計的な睡眠時間に大差がないという話もあります。
ですので、睡眠は自分の体に合った時間だけ取るのが良いでしょう。
ショートスリーパーに天才が多いという噂を聞いたことがありませんか?確かに、歴史上の天才であるレオナルド・ダ・ヴィンチやナポレオン・ボナパルトはショートスリーパーであったことが明らかになっています。しかし、彼らは頻繁に昼寝をしていたという研究もあり、ショートスリーパーだから天才というわけではないようです。ちなみに、アルベルト・アインシュタインは、ロングスリーパーだったらしく、1日に10時間も寝ていたそうです。
まとめ
受験勉強で焦る気持ちはわかります。
しかし、勉強で睡眠時間を削ることは記憶に定着しにくくなり、かえって非効率な勉強になりかねません。
睡眠時間は人それぞれであり、多すぎても少なすぎても良くありません。
まずは、自分にとって最適な睡眠時間を見つけ、それを維持できるよう、計画的に勉強するようにしましょう!