目次
はじめに
指定校推薦で合格が決まると、誰もが一安心して何もしない、あるいは遊んでしまうことでしょう。
しかし、その度合いを超えすぎてしまうと大学入学後に後悔することになるかもしれません。
実際、私は指定校推薦が決まってから、あまり勉強に集中できませんでした。
センター試験はもちろん受けましたが、試験当日も心のどこかで受かっている安心感があり、指定校推薦が決まる前よりも低い点数となってしまいました。
指定校推薦が決まると、おそらく多くの方がこのような経験をされると思いますので、少しでも後悔のない選択となるように、これから文理を分けて、どこを中心的に勉強するべきかを解説したいと思います!
指定校推薦 文系学部の場合
文系学部は大きく分けて、2つの種類があります。
それは、”人文科学系統学部”と”社会科学系統学部”です。
簡単に説明すると、人文科学系統学部は人類の歴史や考え方を学ぶ学部です。
それに対して、社会科学系統学部は経済や法を学ぶ学部です。
大まかな学部を表にまとめましたので参考にしてください。
人文科学系統学部 | 社会科学系統学部 |
文学 | 法 |
語学 | 経済 |
哲学 | 経営 |
心理 | 社会学 |
歴史 | 政治学 |
考古 | 商学 |
参照元:[大学の学部] 文系・理系の主要15学部をまとめて紹介!
進学先が人文科学系統学部の場合
人文科学系統学部では、主に歴史や物事の考え方を学ぶので、大学入学前に特別予習することはあまりないと思います。
しかし、この種の学部は、非常に活字を読む機会が多くなりますので、活字慣れはしておくべきだと言えます。
また、自分の意見を相手に伝えたりといったことも必要になってきますので、物事に対するより深い理解が求められます。
ですので、普段から新聞を読むようにしたり、読書の量を増やしたりすることをおすすめします。
個人的にはただ読書をするのではなく、その感想をノートに書いていくことをおすすめします。
そうすることで自分の意見や感想を言葉にする力が身に付きます。
進学先が社会科学系統学部の場合
社会科学系統学部では、主に経済や法を学ぶので、大学入学前は、その学部に関連する本を一冊は読んでおくことをすすめします。
例えば、あなたが進学する学部が法学部なら、法律に関する時事問題の本を読んでみたり、経済学部なら、日本や海外の経済情勢に関する本などです。
大学の講義は、教授が教科書として本を指定することもありますし、指定しないこともあります。
そのようなときに、自分で選んだ本を参考書にしなくてはいけないこともあります。
ですので、入学前に自分で本を選び抜く力を身に着けておけば、大学入学の準備になることは間違いありません。
また、これらの学部のほとんどが、高校までの数学を使うときがあるので、復習しておくことをおすすめします。
その中でも、商学部の方は数学Ⅲの知識が必要になるかもしれないので、この時期に理解しておくと大学入学後、有利になるかもしれません。
指定校推薦 理系の場合
理系は文系の二つの分類に対し、”自然科学系統学部”に分類されます。
理系の学部では、高校数学を習得していることを前提としています。
高校数学の知識があやふやだと大学の講義についていくことが少し難しくなります。(無理ではありませんが、厳しいと思います。)
ですので、まずは高校の知識を再確認するところから始めてください。
それが大丈夫という方は、大学の勉強を少しずつ始めてみるのもいいと思います!
医学部系
医学部や薬学部を目指す多くの方が、物理と化学を選択して試験に臨むと思います。
これらの学部は、大学入学後、生物に関する知識を大量に覚えていくことになります。
ですので、数学がある程度できるのであれば、高校レベルの生物程度は目を通しておくのが良いでしょう。
理学・工学系
これらの学部は、高校数学をフル活用します。
高校数学が身についていないと本当に厳しい学部ナンバー1とも言えます。
もし、あなたがこれらの学部に進学するつもりで、まだ高校数学が身についていないと感じるのならば、入学前に苦手分野を復習しておくことをおすすめします。
参考書としては、特に他のものを買う必要はなく、いままで使っていた高校数学の参考書で十分ですので、もう一度基礎から学んでおきましょう!
高校数学の知識がある程度あるならば、高校数学から大学数学への橋渡しとなる参考書に目を通してみるのもよいと思います。
ちなみに、大学で使用する高校数学は、”微分積分”、”確率”などが多いです。復習する際の参考にしてください!
文系・理系に共通する科目
上記のように、大学合格後の勉強は学部によって大きく異なります。
しかし、中には共通の科目もあります。
それは、”英語”です。
やっぱりな!と思う方もいると思いますが、この科目は大学の勉強においてなくてはならない科目です。
また、大学や学部によってはTOEICやTOEFLの点数で英語の授業が免除されることもあります。
ですので、入学前に英語を強化しておくことは、非常に重要なことだと言えます。
TOEICやTOEFLの参考書は、たくさんの種類がありますが、私が最もおすすめするのは、”公式問題集”です。
最初から本番形式の問題を解くことは気が引けるかもしれませんが、まずはどのような形式で問題が構成されているのかを知ることが効率よく点数を取ることができる近道です。
また、解説も詳しいので、わからない点は解説を熟読すればある程度の対策をすることができると思います。
ほかの参考書は、この公式問題集をやってもなお苦手意識のある問題だけで十分だと思います!
まとめ
受験は受かって終わりではなく、そこがスタートラインであることを強く自覚しましょう。
指定校推薦で入学すると、この意識が薄れてしまい、なかなか良いスタートをとれないことが多いです。
そのような、ダメな例とならないように、自分で計画を立てて、実行し、後悔しない期間を過ごしてください!