目次
はじめに
指定校推薦は楽な受験方法と一部の方には思われていますが、本当にそうなのでしょうか?
今回は、”指定校推薦で辛かったこと”に関して、指定校推薦で大学に入学した私の経験談をもとに、指定校推薦だったからこそ経験した辛かったことに関して述べていきたいと思います。
指定校推薦で辛いこと3選
辛いこと1 「友人や先生、同級生の親の態度が変わる」
まずは、私が指定校推薦を選択した際、最も辛かったお話をしたいと思います。
それは、タイトルにもある通り、周りの人の態度が変わることです。
幸いにも、私の親友は私が指定校推薦であるからと言って距離を置いたりといったことはありませんでした。
しかし、中には私が指定校推薦で大学に入学することをよく思わない同級生もおり、陰で何かと文句を言われてしまったことがありました。
どんな同級生かというと、私と同じ大学・学部の指定校推薦を狙っていた人です。
正直、こればかりは仕方のないことですが、誰かが受かれば誰かが落ちます。
たまたま自分の方が成績が良く、指定校推薦の枠は自分のものとなりましたが、決まってから文句を言っていることが友達を通して伝わり、あまり気分よくありませんでした。
でも、実はこのエピソードよりも辛い経験をしました。
それは、「仲良くしていた友人の親の態度が急変したということ」です。
指定校推薦で合格する前は、遊びに行き挨拶をするとにこにこしていた方が、指定校推薦合格後には挨拶をしても無視されました。
一度や二度くらいであれば、たまたま聞こえなかったと気にすることはありませんが、それから何度もそんなことをされるようになりました。
また、挨拶だけでなく、何かと自分に対する口調や視線がきつくなったと感じられるようになりました。
友人とは時々家で遊ぶことがあったのですが、それ以降誘われることもなくなりました。
自分が推薦入試を選択したがために、友人の親からここまで妬まれるとは思っていなかったので、正直これが最も辛いことになってしまいました。
さらに、親というものは時に恐ろしく、ママ友の中でそのような話をされると、デマ情報が他の親に伝わり、どこへ行っても肩身の狭い思いをすることになりました。
現在もこの問題だけが解決しておらず、もう仕方ないこととして割り切ってしまっていますが、指定校推薦は他人から妬まれる可能性があるということは覚えておきましょう。
でも、そんなことを気にしていたらやりたいこともできませんし、そもそも大人になってもそのようなことをする人とは関わらないほうが無難です。
相手から避けてくれたと思って、楽に生きましょう!
辛いこと2 「大学の講義についていけない」
これは以前から述べてきましたが、指定校推薦で入学した学生は大学の講義についていけないということで悩む人が多いです。
私も高校の頃にもっと勉強しておけば苦労しなかったと思うことが時々あります。
嘘です。
毎回思います。
ですが、正直、指定校推薦をもらえるくらいの成績を取っているのですから、本人がしっかりと努力すればいくらでも挽回できます。
ただし、周りとコミュニケーションを取らず、大学で一人ぼっちになってしまうと落単(単位を落とすこと)や中退、退学などをすることになってしまうため、注意が必要です。
大学に入学したら、信頼できる、そして賢く、優しい友人を見つけることをおすすめします。
また、指定校推薦で講義についていけなくなるのか?については、以下の記事で詳しく述べているので、そちらを参照してください。
指定校推薦生は、大学の授業についていけるのか?入学前の不安を解消しておこう!
辛いこと3 「自分に自信がなくなる」
推薦入試に共通する事として、過去の自分が評価され、試験内容も一般入試などとは違った面接や口頭試問、小論文などであるということがあります。
面接や口頭試問などには一般入試とは少し違ったスキルが必要になりますが、逆に一般入試で入学できない人でも入れてしまいます。
私は高校も推薦で入学しているため、今までの人生で一般入試という形で入学した経験ありません。
高校でも大学でも赤点を取ったり、落単をしたことはありませんが、時々不安になることがあります。
それは、これまでの人生の中で受験の山と呼ばれるような経験をあまりしてこなかったということです。
もちろん、推薦入試も一つの入試形態ですので、学校に認められて入学するということに変わりないです。
しかし、他の人たちは受験という厳しい戦いを制してきたと考えると、少しだけ気持ちが縮こまってしまうことがあります。
挙句の果て、「自分は楽な道を通ってきたのかもしれない」と考えるようになり、自分に自信がなくなってしまいます。
今では思っていませんが、大学生の一時期はこのような自分に対する価値を意識する時期があり、自信の喪失をしてしまいました。
推薦入試が全て悪いとも言えませんが、少なくとも一般入試よりは入りやすいのも現状です。
人生の中で、近道や最適解を選ぶことも重要ですが、時には大変な思いをしておかないと、これからの人生のどこかで悩むことになるでしょう。
こんな不安なことを述べてしまっていますが、大学に入ってから努力すれば結構挽回はできるので、あまり気にしなくてもいいかもしれません。
私のように自分の価値などを考え過ぎてしまう方は、推薦入試を選択する際は少し考えてみる必要があるでしょう。
まとめ
”指定校推薦の辛いこと”について少しでもお分かりいただけたでしょうか?
ここまで、3つの辛いことを述べましたが、やはり一番辛いことは周りがいなくなることです。
しかし、大学に行けば、新しい友人もできますし、あまり気にしなくてもいいでしょう。
最後に、4つ目の辛いこととして、学費も加えておきます。
指定校推薦は基本的に私立大学で使用される入試形態であり、私立大学は国立大学に比べて学費が高くなります。
その分、親への負担も大きくなり、それによるプレッシャーなども考えると少し辛いかもしれません。
しかし、親が許可を出してくれたのであれば、その期待に応えられるように頑張ればよいのです。
辛いことばかり考えても仕方ありませんし、大学に入学したらやりたいことなどをリスト化して、とことん人生の夏休みを楽しみましょう!